【平野支部】9月例会振返り 数字が見えたことで会社が変わった~まずは売上至上主義からの脱却~

平野支部の9月例会は、株式会社リサイクル 代表取締役の大天さんにご報告いただきました。

大天さんは社長就任時に売上倍増と全国展開、経営理念の達成を掲げ、順調に業務の拡張と設備投資を進めていきました。それが一点、リーマンショックを受け、徐々に売上が減少していきました。その状況下、経営状態を良くする為に売上を上げる、経費を削減する、コストダウンの3つを社員さんに徹底しましたが、中々経営が好転しなかったという事です。

社員さんの頑張りで売上は上がりますが、利益が出ず、何故利益が出ないのかとの疑問に至り、その疑問はMG研修に参加することで解決に導かれます。

経営に必要な数字は売上目標のようなゴールの数字よりも、自社が今はどのような状態かを知り、そこから強みと弱みをどのように進めていくべきかの判断が出来る「現時点の指標」の方が大事だと気付かれたとの事です。

また、売上高に関係なく発生する固定費を捻出するには、売上高の数字だけでは足りず、仕入原価や外注費等、売上によって変動する費用を差し引いた「粗利益率」が固定費と同じになる事が「損益分岐点」なんだと理解され『売上至上主義からの脱却』へと繋がっていったとの事です。

特筆すべきは、経営計画を立てる際は、まず社員さんの給料の支払い額を最初に決めるとの事です。給料の支払いに絶対的に責任を持つ大天さんの経営姿勢は、美辞麗句を並べ立てるよりも社員さんをとても大事にしていることが伝わってきました。


最後に大天さんの夢は、社員さんが社員さんの子供たちに「株式会社リサイクルは安心して働ける良い会社だ」と勧めてくれ、社員さんの子供たちが入社してくれる会社にしたいとおっしゃっていたのが印象的でした。

論語と算盤を実践している報告でとても良い勉強になりました。