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2022年6月【平野支部例会】振返り記事

講師:桑野会計事務所 桑野 充弘
報告者:吉原建設産業株式会社 吉原 和希
テーマ:数字をみるのが難しいと思っていませんか?

〈例会での学び〉
簿記の勉強は大学でしてきましたが、経営者としての決算書の読み方が分かっていなかったと気付かされた例会でした。

当日は、講師の桑野さんから決算書を読む際の勘所についてレクチャーがあり、その後報告者の吉原さんから自社の決算書を複数年分並べることでの気づきについて報告がありました。

私も例会後自社の決算書を10年分エクセルに打ち込んだところ、今の経営課題が実は過去にも会社としては経験したような課題であり、俯瞰して見ると十分克服可能であることに気が付きました。

また、自社の事業の強みと弱みについても数字を並べることでよく分かりました。

グループ討論では、決算書2期分をみて、数字の動きから経営者の考えや事業のリスクを読み取る練習をし、決算書でそこまで分かるのかと苦手意識を持っていた数字を見るのが楽しくなりました。

<今後の活動>
平野支部では、今期「論語の前に算盤」というタイトルで「マーケティング」「経営戦略の立て方」「銀行との付き合い方」等経営者としての学びを深めていきます。こちらの勉強会は平野支部会員限定(ゲスト参加可)ですので、参加ご希望の方はお問い合わせからご連絡ください。

根拠のある目標設定の仕方

経営者の皆様自社の目標はどう設定していますか?

 

売上10%アップや営業利益20%アップという目標でしょうか?

 

先日の7月例会で坂元鋼材株式会社の坂元社長から根拠のある目標設定をという話があり、

私の中でしっくりきたので紹介させて頂きます。

 

坂元社長は、目標として「社員一人当たり自己資本金額」を設定しているとのこと

です。なぜこの目標なのかというと、「業績が不調な時でも社員の生活を守る為に

会社の意思で使えるお金を貯める為」ということでした。

 

そして、社員一人当たり1,000万円を何年以内に貯めるのかを決めると今年の税引後純

利益はいくら必要という風に逆算して、営業利益や売上の目標値を決めるということです。

 

坂元社長は目標設定をこのように変更されてから、目標に対する納得度も高まり、

元々社員一人当たり自己資本金額が375万円だったところから、2,000万円を突破する

までになったということでした。

 

目標値をどのように設定すれば良いのか悩まれている経営者の皆様は、一度ご自身が

大切にしたい事を達成出来る指標を立て、そこから逆算で営業利益や売上目標を決め

られてはいかがでしょうか?

 

大阪府中小企業家同友会では、経営者が実際の経営で培った経験を共有し、各経営者

の経営能力を向上させています。

 

ご興味のある方はまず例会からご参加ください。

リーダー力を上げるには?

皆さんこんにちは。

今日はリーダーの役割についてお話しさせて頂きます。

以下のリーダー像のうち貴方はどれに近いでしょうか?

A、自ら先頭に立ち道を切り開いていくタイプ

B、高い位置から全体を見渡して進むべき道を全員に指し示すタイプ

会社の規模が小さい内はAの方法の方が業績を上げやすいかもしれま

せんが、会社の規模が大きくなるにつれ自分だけで道を切り開くのは

難しくなりますし、俯瞰的に状況を把握していないと環境変化に対応

出来ない事態が発生します。

今まで先頭で走ってきたリーダーに取って、手を止めて、全員に指示

を出すことに徹するのは想像以上に難しいことかもしれません。

私も出来ませんでした。

そういった方は同友会を活用頂くことをお勧めします。

同友会では、毎月沢山のイベントがあり、その運営を自分達でして

います。それらの行事に参加し、運営をすることで経営の勉強に

なり、組織の動かし方や最新のツールの使い方も学べるのですが、

一番学べるのは時間の使い方です。

同友会に参加する時間を作る分、社内でマニュアルを作り、人に

仕事を引き継ぐことで、少し後ろにさがり全体を俯瞰することが

出来ます。また、同友会を通して他業種の情報や経営の知識を

身につけることが出来ますので、会社の状況が客観的に分かるよ

うになります。

自ら道を切り開いているがなんだか上手く行かないという経営者

の方は一度例会に参加してみてください。

フクイ株式会社

フクイ株式会社

福井 秀行 代表取締役

会社概要

事業内容:
■義肢・医療装具用製作材料部品及び半製品 既製品の卸販売
■リハビリ関連用品の卸販売 ■福祉介護関連用品の卸販売スタッフ数:2名
本社所在地: 大阪市平野区流町1-8-18
売上 :4億
社員数:9名
創業 :大正13年4月1日
法人化 :昭和46年12月1日
同友会入会:2008年
会社HP:https://gishisougu.com/

インタビューのポイント

同友会に入会されたきっかけや入会されて良かったことを中心にインタビューさせて頂きました。

1. 悩みの共有と解決

入会のきっかけは、同業態の得意先の社長が同友会で発表をされたこと。その発表を聞いて、経営者として共通の悩みを持っていることがわかり、同友会に入会を決めた。同友会では、悩みを共有し、互いに助け合いながら解決していくことができる。

2. 人材育成と若返り

指針セミナーを受け、理念作成や経営計画立案を行った。その過程で社員の高齢化に気づき、新卒採用を行うことで企業を若返らせた。若い人材が入り、業績が向上し始めたことと時期が重なった。

※指針セミナーとは、経営理念の作成から経営計画の作成までを半年間、6回の講義で行う勉強会。

3. 人脈作りと相談相手の拡大

同友会に入ることで、規模の大小や業種が異なる経営者と知り合い、相談相手が増えた。特に、士業の方々との人脈が、会社に何か問題が起きた際の相談相手として役立っている。

同友会では、経営者同士が悩みを共有し、助言や指摘を行いながら成長していくことができる。また、人材育成や人脈作りにも役立ち、経営に対する視野が広がる。同友会の「企業変革支援プログラム」を通じて、経営指針の確立や自社の評価ができ、経営者として成長していくことが可能である。